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世界遺産 五重塔を眺め、日の3度の鐘を聞いて暮らす幸せ。

 うちの街、花街 元林院から一番近いお寺が「興福寺」。そもそも、元林院町という町名の由来は、興福寺の別院だった、元林院だそうで、うちら、奈良の元林院の芸妓にとっては、とてもゆかりの深いお寺さんなんですよ~。



 全国で「イケ仏」とよばれて、仏像ブームを起こした、教科書でもおなじみの「阿修羅像」が有名ですが、興福寺のシンボルと言えばやはり、五重塔じゃないでしょうか?
 五重塔の絶景ポイントといえば、地元のもんのおすすめは、興福寺の南側にある猿沢池そこから池越しにみる五重塔がとにかく美しいんです。


 あともう一つ、うちのお勧めは、夏の夕暮れ、猿沢池から五重塔に続く五十二段の石段の下から見上げるアングル!ライトアップされて暗がりに、浮かび上がる塔は、雰囲気があってほんまに大好きな場所です。


 興福寺では、朝6時、お昼12時、夕方6時に、南円堂のそばにある鐘を突かれます。奈良町界隈に暮らすもんにとって、日に3度のなるこの鐘は、時報替わりで、うちも、朝は「もうちょっと寝てられるわ~」、お昼だったら、「もうそんな時間、お昼いただきに行こうかな?」、夕方だと、「お店、OPENのじかんやわ」という具合。最近は、朝の鐘でわんこのゆうき君が起きて、ご飯の時間やってさわががはります。(笑)


 国宝、重要文化財の仏像や仏画がたくさんある興福寺ですが、目立たないけど、知る人ぞ知るスポットが、南円堂の横にある、小さなお堂に祀られた一言観音さん。随分前の話ですが、うちが、舞妓になりたての頃、NHKさんの番組に出させていただく際、一言観音さんでロケをしたことがあります。
 
この観音さん、その名の通り、一つだけ願い事をかなえてくれるんです。いっぱい頼んだらあきまへんで~(笑)。
舞妓の頃は、「芸事が上達しますようにって・・・」ご利益あったのかしら~。
 それと、お願いしたら、かなえば、きちんとお礼に伺ってから、また違うお願いを聞いて頂くのルールなんでお忘れなく。頼みっぱなしはダメですよ。



そういえば、うちの友人夫婦の初出産のとき、母子ともに危険な状況でって、友人から聞いた時は、何もできへんから、この一言観音さんに「なんとか、救ってください」ってお願いにいったな~。今はそのお子さんも奥様も超 健康優良児!ご利益ありましたわ!皆様もお越しの際は「一言だけ」お願いしてみはったらいかがでしょうか?



 最後にもう一つ、興福寺さんでは、毎年5月に南大門後で行われる「薪能(たきぎのう)」。全国で行われる薪能の発祥の地は、、ここ興福寺で、境内には、「薪能発祥の地」の碑が建っています。
興福寺の薪能は、能の流派五流の競演が見られるのが最大の見どころ。あたりも暗くなったころ、興福寺の衆徒さんが、火を入れて、篝火(かがりび)が煌々と焚かれるなか演じられるお能を見ていると、そこらいちめんの幽玄の世界を堪能できるはずです。次期があえば是非見てみてください。
では今日はここまで、おおきに~。

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