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20歳を迎え座敷でお客さんに呑んでもいいよと言われました…が、
つるやの女中さんらが外出も昼間にお稽古の合間、本屋さんやその辺りを少し歩くぐらいしか許可されず、 夜に外出するなんてもってのほか。
そんな状況やったんで、
つるや、屋形、菊水楼を往復するぐらいでしたんでお店のヘネシー、オールドパー、レミーマルタンを少しずつ部屋に運んでくれてました。
時折「お酒のアテに枝豆」小唄のおしょさんにはお正月のお餅を鏡割りした後に火鉢で炙っておかきをいただいてたのですがどういうわけか…「チーズ挟んだらええお酒のアテになるんやわ」…何も言ってないのにそんなにお酒くさかったのかな…と思いますが。
…そんなこんなで同じ屋形の中村席のおねえさんや地方のおねえさん呑めない方もいて、
菊水楼の岡本社長も呑みませんので皆が「菊乃ちゃんが返盃受けてくれますさかい」と軽く一升は呑んでました。
美味しいもんですから笑顔になります。いつしか「ええ顔して呑むさかいお呑み」ととめどなく。
今はコロナもあり返杯用の器がありお猪口は口元をちょろっとつけ懐紙で拭きますがビールグラスは手のスナップを効かせ中までカポっと洗います。
懐かしいですねえ。
今は年も取ってすぐ酔っぱらちゃうようになりました。
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